グラフィックデザイン

グラフィックデザイナーの面接、企業はこんなところを見ている

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こんにちは、キノピです。グラフィックデザイナーで初めて転職を考えている人に、実際面接でどんなことを聞かれているかを紹介します。

私はデザイナー歴が長く、キャリア30年の現役のグラフィックデザイナーです。採用担当として面接も行っています。実際デザイナーとしても6回転職をしてますので、面接について解説します。

記事についての内容は以下の内容をベースにしています。また個人事務所や大手企業では参考にならないこともありますのでご了承ください。

20〜50人程度の企業

デザイン事務所

印刷会社

広告代理店

では、軽い気持ちで参考にしていただけると幸いです。

面接でよく聞かれること

定番の質問は以下の内容などがあります。この質問は人間性や行動力をみることができます。

志望動機

向上心のある人はキャリアアップを目指して転職しています。同職のグラフィックデザイナーで転職する場合、スキルアップや他業種の広告に携わりたい思いは転職する理由の一つです。

あなたがこれからどうなりたいか、どんなことをしていくか、会社にとってどんな価値が生まれるかアピールしましょう。

なぜこの企業に興味を持ったのか

企業の特徴をしっかりリサーチしましょう。

「やりたかったことがマッチしていた」「センスのある会社」などよく言われます。ホームページをみて判断していることでしょう。もし企業サイトでスタッフブログがあれば読んでみて欲しいです。デザイン業界はクセの強い方がたくさんいます。共通の趣味の人がいる会社で働きたいとかコアな部分で印象づけると好感度も上がります。ネタ探しではありませんが人とはちょっとかわった視点でアピールしてくれると悪い気はしませんので企業についてしっかり調べてみることをお勧めします。

仕事をする上でどんなことを大切にしているか

デザインに関することでももちろんOKです。正解はありませんが例えばコミュニケーションは上位になるかと思います。報連相は本当に大事です。無駄を省いて円滑に仕事を進めるためにコミュニケーションは重要です。デザイン以外のことで心がけていることも含めて伝えるといいでしょう。

トレンドを把握するために普段からどんなことに心掛けているか

トレンドに限らずあらゆることを知っている人は強いです。「普段からどこに意識を向けているか」「どういう目線で物を見ているか」です。

アイデアが浮かぶ人、頼られる人は情報が豊富です。デザイナーも考える仕事なので引き出しはたくさんあるほうが有利です。

街に出るだけでも、新聞を読んだり、人間観察するとか日常にアイデアのヒントが転がっているので何にもしないよりはいつもアンテナ貼ってますよってのは必要です。

デザイン会社の面接で聞かれること

面接時の服装

面接の服装は悩みますよね。デザイナーはスーツ着用でお仕事する人は少ないので面接のためだけにスーツを買わないといけないとか出費になりますよね。

スーツではなく私服でという企業も増えている

大企業となるとスーツが適切ですが、デザイン会社なら「私服でご来社ください」と言われるところがあります。指示がなければスーツまたはオフィスカジュアルがベターです。

私服といっても部屋着みたいなので来られると困りますが、その人の趣味思考やこだわりを服装から見たりします。

決してダサいとかの判断ではなく、おしゃれ感覚を大事にしていたり、こだわりを持っていたり人間性を見ています。

ポケモン好き過ぎて、面接でも「ワンポイントでどこかにポケモンキャラ入れてます」とか気が入ってますよね。そういう人、好きです。

身だしなみを気にする面接官は多い

清潔感は大事です。ヨレヨレの服だったり髪がベトついてたり印象はよくないです。必要最低限の身だしなみは整えて面接に挑みましょう。カバンがボロボロで中が乱雑になっていたりしているのはだらしなさを印象付けます。

だらしなさは普段の仕事に影響を与えるものです。

せっかくの機会なので清潔感は大事にしましょう。

作品に対しての評価や説明

面接

ポートフォリオも作品

作品を見せるポートフォリオのレイアウトも作品として見ています。

見やすさ、読みやすさ、構成など制作物と同じ視点で見ています。採用担当者は制作部署のデザイナーがポートフォリオを見ていますので、できるだけストレスがかからない配慮が必要です。

私も採用担当者として注意して欲しいことと理由をお伝えします。参考になれば幸いです。

適度なページ数

30ページまでに抑えて欲しいです。見る時間がかかり、同じような作品を見せられるといい印象が残りません。

作品のコンセプトや制作の流れは簡潔に

できるだけ文字数は少なく。そもそもあまり読み込んでいません。

グラフィックなのにやたらweb作品をみせる

応募する企業によりますが、グラフィックとwebの掛け持ちで仕事する人は少ないと思っています。グラフィックとwebの作り方は同じ感覚ではできません。webもできますよ程度で大丈夫です。

イラストレーションは2〜3点くらいでOK

正直イラストを描く仕事があるかといえばほとんどありません。フリー素材や有料画像サイトで済ましてしまいます。まったくないとは言い切れないですが描けます程度でOKです。

ポートフォリオの形式

やたらデータが重いPDFは迷惑に値します。サイトURLの添付は「サイトも作れるんだ」と思うのですが、操作性がわかりずらかったりすると逆にマイナス点になりかねませんので、気をつけて作りましょう。

ポートフォリオはその人の味がでるので、書類選考で重要です。

作品で実際に得た数値による結果があれば伝える

数字は説得力のある武器です。「イベントの告知チラシで、これだけの集客がありました」というような具体的な数値があればぜひ伝えましょう。制作する上で狙った方向性が当たったと言う実績になります。

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面接でどんなことを質問したらいいか?

「特にありません」より何かひとつくらいは質問するほうが真剣さが伝わります。

入社後の活動

採用になった若いスタッフが面接の時「私が採用になった場合、どのような理由で御社に貢献できると思われますか?」と質問されたことがあります。自分のことをどういう理由で採用したいと考えているか聞き出すのはいいなと思いました。少なくとも書類選考で自分のことに興味を持ってくれたのですから理由を聞くと今後の面接でもアピールポイントになりますね。

企業の作品を見せてもらう

サイトに載せている制作実績はかっこいいものばかりです。それ以外のお仕事もあるはずです。オペレーションがっつりなものから、名刺やDM、納期の短い仕事なども重要な仕事としてあるはずです。「思っていたのと違う」と、ならないように見せてもらいましょう。見せることに渋るのであれば、ちょっと注意ですよね。

就業している社員の年代、年齢層

若いスタッフだけでもいい企業はたくさんあります。でもベテラン40、50代がいる企業も居心地がいい企業とも言えます。中年デザイナーさんは考え方も若いし面白いですよ。

経営者はどんな人かまたはどんな社風か

企業サイトだけではなかなかわかりづらい社内の雰囲気を聞いて、自分に合いそうか判断しましょう。昔デザイナーの友人が転職した時に、テンション高いスタッフが多くてちょっとしんどかったと言っていたことがありました。

毎日務める会社なので雰囲気も大事ですよね。気になる人は確認してもいいと思います。

会社環境を見極めよう!(おまけ)

「デザイン業界はブラック企業といわれるようなところはない」とは言えない。「残業が多い」「給料が安い」ってよく聞きますよね。

入社前に確認できるならしておいたほうがベターです。

月の残業時間

月5〜10時間程度ならほぼ残業なさそうですが、20時間程度となると要注意です。私も経験があるのですが「20時にはみんな帰っているよ」なんてことを言われましたが入社してみれば22、23時が多かったです。そして残業代も出るかどうか必ず確認しましょう。ただし残業代の話をすると嫌な顔をされます。

仕事のスケジュール

ひとつの案件をどれくらいの期間で進めるか、体制はどうしているか聞いてみましょう。クライアントの都合でどうしてもと言う場合もありますが、ありえない時間で制作しているのは過酷です。

設備環境

デジタルなお仕事なので、常に進化していますよね。しっかり整えてくれているところは安心です。会社の商売道具を整えないのはいい会社とは思えません。古い環境でしか仕事ができない理由がどこかにあるのでしょう。

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まとめ

企業が欲しいと思う人材とは企業にとって価値になる人です。デザインができるだけでは魅力は足りません。人間性や現職のスタッフとうまくやっていけるかどうかも判断しています。

30分〜1時間の面接の時間をうまくアピールしてください。

デザイナーの仕事は多岐に渡ります。あなたがこれからやりたい仕事、あなたを活かしてくれる会社を選んでほしいです。

デザインが好きだからといって過酷な労働になるのはよくありません。

少しでも良い環境でデザインのお仕事ができる判断材料になればと思い、私がこれまで勤めた会社で経験したことをお伝えしました。

そしてあなたはできることをしっかり整えて面接に挑む準備をしましょう。

そしてあなたが入りたいと思う企業に就職が決まることを心から祈っています。

がんばってくださいね。

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