グラフィックデザイナーとは？仕事内容となり方

現役グラフィックデザイナーkinopiが

今、グラフィックデザイナーになりたい、なろうとしている人向けに

仕事内容とどうやってなれるかを解説していきます。

グラフィックデザイナーの仕事って何？

グラフィックデザイナーは、クライアントからの依頼を受け、パンフレットやポスター、チラシ、パッケージなど印刷できる広告を作る人です。

クライアントが抱えている問題や課題、目標を達成するためにクライアントの要望を理解し、企画やデザイン、構成を考えます。

主に広告制作会社、デザイン会社、印刷会社、企業の宣伝部やデザイン制作部などに勤務します。

グラフィックデザイナーってどうやったらなれる？

グラフィックデザイナーになるには最低限のソフトウェアのスキルが必要です。

主に扱われているソフトは

Adobe社のIllustratorやPhotoshopまたはInDesignです。

またデザインが好き。広告が好き。であることが大前提です。

デザイン広告を扱う会社に入社する

とにかくアプリケーションを使えるくらいは自分自身である程度勉強しておきましょう。そしてできるスキルで制作物を作り、自分の実力を知ってもらえるもの（ポートフォリオ）を作りましょう。

デザイン専門学校

2年間で必要なアプリケーションの使い方やデザインの基礎やデッサンを学び、課題制作も行います。最新の設備が整っているのも魅力です。学費は年間100〜150万程度で夜間がある専門学校もあります。

私はアルバイトをしながら夜間の学校に通いました。

課題はこなしていましたが、出席率はひどかったです。。。働きながら学ぶのはしんどかったですね〜。

美術系の大学

デザイン以外に英語や心理学、情報処理など一般教養も学ぶことができます。

短期大学もあるので2〜4年間で学びます。学費は年間100〜200万程度かと思われます。

独学

オンライン講座、デザインスクール、本など様々。web上で動画を見て覚えることもできます。また、コンペなどに参加し、実績を積むのもひとつのアピールポイントになります。ただ、自分が必要と分かる範囲でしか知ることができないので、独学で学ぶには情報量は少ないかもしれません。今はいろんなツールが溢れているので、若い世代に限らず、私のようなものでも興味があれば学ぶ環境があるのでうれしいです。

表現する機会やディスカッションできる仲間がいるほうが刺激もあってデザインは楽しいと思います。

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未経験でもグラフィックデザイナーになれる？

基本、なれます！

当然、誰しも最初は未経験者です。

求人に未経験者歓迎という募集もありますので、現場で直接先輩から習いながら、経験を積むこともできます。

ただし、アプリケーションのスキルは必須です。使えないとなると採用もしてもらえません。未経験者歓迎とはアシスタントデザイナーとしての求人として考えている会社がほとんどですので、誰よりも意欲とアプリのスキル、ポートフォリ作りを頑張ってアピールしてほしいです。

資格は必要？

特に必要はありません。

実際、私の勤めている会社で資格を持っているデザイナーは0人です。

資格があるイコール「アプリケーションが使いこなせる」、「色の使い方が上手い」という判断材料になりますので就職に有利です。

参考ですが下記の資格があります。

・アドビ認定エキスパート
・Photoshopクリエイター能力認定試験
・Illustratorクリエイター能力認定試験
・DTPエキスパート認証試験
・DTP検定
・色彩検定

グラフィックデザインの将来性

グラフックデザインはなくならない？

もうインターネットが普及した時から、紙媒体はなくなるだろうと言われ続けていますが

今においてもまだまだ利用価値は下がっていません。

webだけではまだ集客力は弱く、紙と合わせて広告を打つことがベストだと思います。

私が勤めているデザイン会社も下がるどころか増えています。ありがたいことです。

AIやChatGPTの影響は？

AIやChatGPTもこれからどう広まっていくかはわかりませんが、AIが発展していくことで、新しい表現方法がでてくるかもしれません。

情報や資料収集に費やす時間は短縮できるし、使い方次第でメリットになると思っています。最終的に人の感情に訴えかける広告を作るにはアイデアと柔軟な対応力です。

ものづくりにはまだまだ追いつけないものがあると思っていますし、様々な企業の思いに寄り添えるのは人だと思っています。

ひとつのツールとして上手に使いこなせていくことが重要になると思います。

グラフィックデザイナーの求人

未経験者が採用されることは少ない

制作会社としてはやはり即戦力がほしいのですが、それでももしかしたら実務経験がなくても

いい人がいるかもという感じで未経験者歓迎を載せています。

実は人柄で決めることも少なくありません。

デザイナーのアシスタントとして欲しいと思う企業もあるので

実務経験がなくても、諦めずにたくさん応募してほしいです。

キャリア豊富なデザイナーも厳しい

その反面グラフィックデザイナーが高齢化している事実があります。

募集をかけると50代、60代の方もたくさん応募されます。

ベテランで即戦力にはなるかもしれませんが、やはりそれなりの報酬を求めてこられますので

企業側からすると採用には厳しい感じですね。

ちなみに私が初めて入社した会社は、新しく立ち上げた小さなデザイン事務所でした。

デザイナーのアシスタントをつけるスタッフが必要だったので採用にいたりました。

感謝しかありません。

グラフィックデザイナーの給料

実務未経験者で18〜22万円くらい

1〜2年程度で20〜23万円程度

会社の規模にもよりますので参考程度で。

全く参考にはなりませんが私の初任給は13万円でした。時代もありますけどね。

若い時代はとにかく経験をつけたくて、お給料よりも仕事の質を選んでいました。

また、デザイナーの種類によって変わってきます。

オペレーター
グラフィックデザイナー
アートディレクター
クリエイティブディレクター
プロデューサー

オペレーターはデザインをそのまま、データをつくる仕事なので

お給料アップは厳しいと思います。

あとは企業によります。

グラフィックデザイナークラスだと30〜35万円あたりでしょうか。

一つの会社に継続年数を積み重ね、給料交渉をすれば順調に上がるのですが

転職すると、同額かもしくは前社より下がる可能性はあります。

グラフィックデザイナーになるための道

専門学校、美術系の大学、独学、自分に合った学び方で大丈夫。

いずれも業界で使われるアプリケーションの操作は最低限で必須です。

未経験でもデザイナーになれる理由

スタッフとしてデザイナーのアシスタントとして必要なときがあるのでタイミングよく募集があれば未経験でもチャンスはあります。

デザイナーなるための心構え

普段から情報のアンテナを張っておくことです。

若い世代の人たちは、新聞やテレビを見ない方がいるようです。

見ろ、とは言いませんが誰も、何も、知らないとなると話が通じず、しんどい部分があります。

ある社長にきれいにカッコよく作れるデザイナーはたくさんいるから、アイデアを考え、表現できるデザイナーになりなさい。と言われたことがあります。

影響力のある芸能人や著名人、流行っているものなど知っておくとアイデアも出やすくなりますし、トレンドや時事ネタ、世界情勢など商業デザインをする上で、大事になってくると思います。

デザイナーは独学で独立できる？

できなくはないですが、あまりおすすめしません。

いきなりの独立やフリーランスは難しいですし、苦労すると思います。

経験をつんで広告のノウハウを少しでも知っておくと自分自身で営業するときや

トラブルの対処の仕方などデザイン以外のところで苦労したり

仲間と一緒にものをつくる喜びもありますので、数年でもサラリーマンとして働くことも大切だと思います。

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デザイナー歴30年のキャリアがあります。
2年ほどフリーランスを経験しています。
現在は会社員デザイナーです。そこそこキャリアもあるので、デザイナー採用のための面接もしています。
私は広告の受賞歴もありませんし、ずばぬけたセンスを持っているわけもありません。ごくごく普通のデザイナーです。しいていうなら、今も現役としてデザイナーでいられている者です。